いま、多くのオフィスがトイレの設備の向上に力を入れています。
トイレの機能を上げたり、トイレをきれいにすることにはいくつか理由があります。
まず、社員のやる気が高まるからです。
トイレは1日に何度も使用するため、便利さやきれいさなどで当然、社員の仕事への意識も変わってきます。
次に、新入社員や来訪者からのイメージが上がるからです。
社員同様、これらの人々もオフィスのトイレを使用します。毎日オフィスに通う社員よりも、たまにしかオフィスに来ない人の方が、細かいところにまで目を届かせているでしょう。
そしてもう一つ、トイレをきれいにすることの重要な理由のひとつは、女性や障害者などの人々の社会進出に伴った意識の変化。
いわゆる『ユニバーサルデザインからの配慮』です。
現在では、男性に負けず劣らず、女性や障害者の方々も労働を共にし、社会で活躍しています。そんな人たちへの配慮も欠かせない時代となっています。
女性を意識したトイレリニューアル
近年の女子トイレは、女性のニーズに合わせてとても進化しています。
今まででは考えられないような機能まで付いているトイレもあります。
では、具体的にどのような設備や機能があるのでしょうか。
ロック機能付き個人用収納ボックス
会社で働く社員に対しトイレの用途に関する調査をした結果、男性も女性も、用を足す以外の目的が多く見られました。
特に女性は、歯磨きや化粧直しをしたり、リフレッシュをしたりと、男性よりも多くの目的が挙がりました。
そのため女性のトイレに歯磨きの道具や化粧品、生理用品を収納するロック機能付きの収納ボックスを設置しているのです。
自分のカバンやデスクから持ち出す手間が省け、プライバシーも守ることができます。
フィッティングボード
女性社員に制服を指定しない会社が増えていることに伴って、更衣室を設置しないオフィスが多くなってきました。
そのためトイレブースにフィッティングボードを設置して、トイレブースの中でストッキングなどを履き替えることが可能になります。
歯磨きコーナー、パウダーコーナー
トイレの用途が増えているため、トイレを使用する人で渋滞してしまう可能性も生じます。
そのため、用途にあった専用のコーナーを設置することで、快適にトイレを使用することが可能になります。
そのほかにも、既存のものに少し改修を行うことでさらに便利になります。
例えばトイレブースの仕切りを天井までにしたり、鏡を個別化したり、擬音装置を導入したりすることです。
女性がトイレに関していろいろな意見を持っていることを、把握していない男性のビルオーナーも多くいるでしょう。
仕事の効率化やモチベーションの向上のためにも、最新のトイレ事情をしっかり理解しておきましょう。
